言葉の奥深くにある思い・子どもでも大人でも高齢者でも
2022年11月27日
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子どものころ、親戚や父の仕事関係者など、お客さまが我が家を訪問するという機会がたびたびありました。
人が来るというのは非日常のことですから、私は大はしゃぎ。相手がだれであってもです。
嬉しさのあまりに発する言葉で、親に叱られたことが何度もあります。はしゃいでは叱られ、お客さまが帰ってからまた叱られ。そんなことが小学1年生のころまで続きました。
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ご挨拶早々にこんな言葉を投げかける私に、親はハラハラしたことでしょう。子どもにとっては嬉しい状況が少しでも長く続いてほしくて言った言葉ですが、大人の常識で考えたら、あり得ない言葉です。
それでも、帰るまでまだまだ時間があることを確認できると、ホッと安心できたものです。一緒に食事をしたり、デザートを食べたり、遊んでもらったりと、いつもとは違う光景が子ども心に眩しかったのでしょう。
小学2年生ぐらいになると、叱られたくなくて、とにかくはしゃがないようにしよう、親を怒らす言葉は言わないようにしよう、と考えました。嬉しくてついつい忘れてしまうこともありましたが。
頭では失礼になることを理解してはいたのですが、心の奥底では思っていました。どうして私の気持ちをわかってくれないの?帰ってほしくなくて言っているのに、と。
最近の父は面会に行くと「今回はいつ帰るんだ?」とまず聞きます。〇〇日に帰ることを伝えると、何回か会えるなぁというような顔をしています。幼いころの私と同じように、時間の線引きをすることで、楽しい時間の長さを計算しているのでしょう。
父の「いつ帰るんだ?」は「たくさん会いに来てほしい」「まだ何度も会えるな」という意味ですし、「無事に帰宅してほしい」という親心も含まれています。私は父が暮らす施設からは遠距離に住んでいますから、余計に心配なのでしょう。

この先年末年始も面会制限がかかる可能性があります。施設長さんは「また制限となるかもしれないので、今のうちにたくさん会いにいらしてくださいね」と言っていました。いつまで続くのでしょうかね、この状況。
コロナ禍前なら施設で暮らしていても、家族と外出や外食などを楽しむことができていたことを思うと、切なくなります。95歳の父。そんなことができる日々があとどれくらい残されているのか。
私だけでなく、世界中で多くの家族が感じていることでしょう。とはいえ、現状を嘆いていても仕方ありません。できる範囲でできることをしていく。それしかありません。安全な場所でスタッフに見守られながら生活していることで、私たち家族は安心して暮らすことができているのですから。
「いつ来るの?」「いつ帰るの?」
そう尋ねる父を少しでも笑顔にしてあげたいです。
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子どものころ、親戚や父の仕事関係者など、お客さまが我が家を訪問するという機会がたびたびありました。
人が来るというのは非日常のことですから、私は大はしゃぎ。相手がだれであってもです。
嬉しさのあまりに発する言葉で、親に叱られたことが何度もあります。はしゃいでは叱られ、お客さまが帰ってからまた叱られ。そんなことが小学1年生のころまで続きました。
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「いつ帰るの?」

ご挨拶早々にこんな言葉を投げかける私に、親はハラハラしたことでしょう。子どもにとっては嬉しい状況が少しでも長く続いてほしくて言った言葉ですが、大人の常識で考えたら、あり得ない言葉です。
それでも、帰るまでまだまだ時間があることを確認できると、ホッと安心できたものです。一緒に食事をしたり、デザートを食べたり、遊んでもらったりと、いつもとは違う光景が子ども心に眩しかったのでしょう。
小学2年生ぐらいになると、叱られたくなくて、とにかくはしゃがないようにしよう、親を怒らす言葉は言わないようにしよう、と考えました。嬉しくてついつい忘れてしまうこともありましたが。
頭では失礼になることを理解してはいたのですが、心の奥底では思っていました。どうして私の気持ちをわかってくれないの?帰ってほしくなくて言っているのに、と。
父の「いつ帰るんだ?」に笑ってしまった
父の施設での暮らしは1年半ほどになります。コロナ禍で面会のできない期間がたびたびありますが、施設の方でもできるだけ会えるよう、様々な工夫をしてくださっています。最近の父は面会に行くと「今回はいつ帰るんだ?」とまず聞きます。〇〇日に帰ることを伝えると、何回か会えるなぁというような顔をしています。幼いころの私と同じように、時間の線引きをすることで、楽しい時間の長さを計算しているのでしょう。
父の「いつ帰るんだ?」は「たくさん会いに来てほしい」「まだ何度も会えるな」という意味ですし、「無事に帰宅してほしい」という親心も含まれています。私は父が暮らす施設からは遠距離に住んでいますから、余計に心配なのでしょう。
おわりに

この先年末年始も面会制限がかかる可能性があります。施設長さんは「また制限となるかもしれないので、今のうちにたくさん会いにいらしてくださいね」と言っていました。いつまで続くのでしょうかね、この状況。
コロナ禍前なら施設で暮らしていても、家族と外出や外食などを楽しむことができていたことを思うと、切なくなります。95歳の父。そんなことができる日々があとどれくらい残されているのか。
私だけでなく、世界中で多くの家族が感じていることでしょう。とはいえ、現状を嘆いていても仕方ありません。できる範囲でできることをしていく。それしかありません。安全な場所でスタッフに見守られながら生活していることで、私たち家族は安心して暮らすことができているのですから。
「いつ来るの?」「いつ帰るの?」
そう尋ねる父を少しでも笑顔にしてあげたいです。
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