コロナ禍のお水取り(東大寺・修二会)
2021年02月22日
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先日の新聞にコロナ禍で行われるお水取りについての記事がありました。
お水取りとは、奈良・東大寺で行われる「修二会」のことです。
東大寺へは修学旅行で行かれた方が多いのではないでしょうか。
私は高校時代の修学旅行が、奈良・京都方面でした。
▶瑠璃子のプロフィール
修二会の正式名称は十一面悔過(修二会が行われる二月堂の本尊である十一面観世音菩薩の前で、様々な過ちを懺悔すること)。
人々の罪や過ちを、11人の連行衆(修二会を行う僧侶のこと)が代わりに悔い改め、世界平和などを祈る法要です。
東大寺・修二会は752年(天平勝宝4年)に始まり、今年で1270回目となります。
この間、一度も途絶えたことがないというのが素晴らしい!
平安末期の南都焼き討ち、戦国時代の三好・松永の乱による中心伽藍ほとんどが焼失しても、太平洋戦争中に僧侶の招集があっても続けられたそうです。
それが現在にまで連綿と繋がっているということですね。
修二会では連行衆ほか計39名が2月20日~28日の前行、3月1日~15日の本行を含めて約3週間、参籠宿所と呼ばれる合宿所で生活をしながら行われるため、密になりがちです。
今年のコロナ禍の修二会では、昨夏から練ってきた様々な感染症対策が取られていると記事にありました。
1人でも感染者が出れば全員濃厚接触者となり、修二会が途中でストップしてしまう可能性があるため、そうならないために医療専門家とともに対策会議を続けてきたそうです。
参拝についても一部制限があり、また映像の配信やNHKでの生中継もあると東大寺のHPにあります。
華厳宗大本山 東大寺 公式ホームページ (todaiji.or.jp)
新聞記事の中で特に印象に残ったのは、東大寺のトップである佐川普文別当の言葉です。
「コロナだからといってなくすわけにはいかん」
続けられてきたことそのものが、歴史であり伝統であるということを感じます。
また「連行衆は自分のため、他人のため両方を目指してみんなが幸せになるよう祈っている」というような意味の言葉もありました。
「コロナだからこそ」という思いが伝わってきます。
私は数回、修二会の時期に東大寺を訪れたことがあります。
今年は生中継を観ながら、共にコロナの収束を祈りたいと思います。
3月15日、無事に満行となったとのこと。
満行を受けての会見で佐川普文別当は、「いろいろな方の気持ちが積み重なり実現した」と感謝の意を表されたそうです。
ひとつひとつの積み重ねを経て、さらに1271回目へと進んでいくのでしょう。
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先日の新聞にコロナ禍で行われるお水取りについての記事がありました。
お水取りとは、奈良・東大寺で行われる「修二会」のことです。
東大寺へは修学旅行で行かれた方が多いのではないでしょうか。
私は高校時代の修学旅行が、奈良・京都方面でした。
▶瑠璃子のプロフィール
東大寺・修二会とは
修二会の正式名称は十一面悔過(修二会が行われる二月堂の本尊である十一面観世音菩薩の前で、様々な過ちを懺悔すること)。
人々の罪や過ちを、11人の連行衆(修二会を行う僧侶のこと)が代わりに悔い改め、世界平和などを祈る法要です。
途絶えたことのない修二会
東大寺・修二会は752年(天平勝宝4年)に始まり、今年で1270回目となります。
この間、一度も途絶えたことがないというのが素晴らしい!
平安末期の南都焼き討ち、戦国時代の三好・松永の乱による中心伽藍ほとんどが焼失しても、太平洋戦争中に僧侶の招集があっても続けられたそうです。
それが現在にまで連綿と繋がっているということですね。
コロナ禍での修二会
修二会では連行衆ほか計39名が2月20日~28日の前行、3月1日~15日の本行を含めて約3週間、参籠宿所と呼ばれる合宿所で生活をしながら行われるため、密になりがちです。
今年のコロナ禍の修二会では、昨夏から練ってきた様々な感染症対策が取られていると記事にありました。
1人でも感染者が出れば全員濃厚接触者となり、修二会が途中でストップしてしまう可能性があるため、そうならないために医療専門家とともに対策会議を続けてきたそうです。
参拝についても一部制限があり、また映像の配信やNHKでの生中継もあると東大寺のHPにあります。
華厳宗大本山 東大寺 公式ホームページ (todaiji.or.jp)
おわりに
新聞記事の中で特に印象に残ったのは、東大寺のトップである佐川普文別当の言葉です。
「コロナだからといってなくすわけにはいかん」
続けられてきたことそのものが、歴史であり伝統であるということを感じます。
また「連行衆は自分のため、他人のため両方を目指してみんなが幸せになるよう祈っている」というような意味の言葉もありました。
「コロナだからこそ」という思いが伝わってきます。
私は数回、修二会の時期に東大寺を訪れたことがあります。
今年は生中継を観ながら、共にコロナの収束を祈りたいと思います。
2021.3.30追記
3月15日、無事に満行となったとのこと。
満行を受けての会見で佐川普文別当は、「いろいろな方の気持ちが積み重なり実現した」と感謝の意を表されたそうです。
ひとつひとつの積み重ねを経て、さらに1271回目へと進んでいくのでしょう。
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