これって認知症の物盗られ妄想?それとも・・・
2022年04月03日
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父が高齢者施設で暮らし始めて二度目の春です。
先日は散歩に連れて行ってもらったそうで、満開の桜を見ることができたと喜んでいました。
そんな父の携帯電話が行方不明に。
電話をかけても出ないなぁ・・・と思っていた数日後に、妹のところへ施設から連絡があったそうです。
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最初の連絡では、父の携帯が見当たらないので、番号を教えてほしいというものだったそうです。
電話をかけてみて、音で探そうとしてくれたのでしょう。
でも見つからなかったとのこと。
そのころは私がかけても呼び出し音は鳴らず、すぐに留守電に繋がっていたので、おそらく充電が切れてしまっていたのでしょう。
それでは音で探すことはできませんね。
その後、「誰かが意地悪して盗っていった」と本人が思い込んでいるようだ、という連絡が施設長さんからあったそうです。
それを聞いたとき、「物盗られ妄想が始まったのか・・・」と思いました。
認知症ではよくある症状ですからね。
物盗られ妄想でよく聞くのは、通帳や財布がなくなった、誰かに盗られたというものです。
置き忘れたり、大事なものだからとしまい込んだのに、本人はそれを忘れてしまって「ない=盗まれた」となるそうです。
記憶障害に起因するものです。
たいていはよく探すと思わぬところから出てくるものですが、今回はそうでもなさそうで。
また父の場合、スタッフの方々も家族も、記憶障害はそれほど強くないと認識しています。
そして入浴時と就寝時以外は、長いストラップを首からかけて胸ポケットに携帯電話を入れていますから、置き忘れもあまり考えられません。
はてさて、どこへ行ってしまったのか・・・。
施設の居室は個室ですが、そんなに広いものではありません。
備え付けのクローゼットがあるほか、ローチェストを置いている程度。
しまい込む場所はそう多くはありません。
施設のスタッフはさりげなく居室内を探してくれたそうです。
さすがにガサゴソ探すわけにはいかないでしょうから、妹たちが面会に行ったときに部屋中細かな場所まで探したとのこと。
それでも見つからず・・・。
携帯電話は父にとって家族と繋がる大事なツール。
ましてこのコロナ禍で面会ができなかったときには、家族と話せる唯一の方法でしたから、ないと不安になるようです。
そこで経済的な問題には目をつぶり、機種変更をすることにしました。
スマホではなく高齢者向けの「かんたん携帯」なので、それほど高くはないかと。
それでも3万円ちょっとかかりましたが。
携帯電話が行方不明になってから1週間ほど経ったころ、私が面会に行き新しい携帯を渡してきました。
そのときも「誰かが持って行っちゃったんだよ」と不満そうに言ってはいましたが、大騒ぎするわけでもなく。
でも買い替えた費用のことは気にしていました。
施設長さんにも会いました。
スタッフの方々がそれぞれの視点で探してくれたそうですが(気がつく点がそれぞれ異なるので)、どこにもなかったとのこと。
ほかの入居者の方々の部屋も、さりげなくチェックしてくれたそうです。
もしかしたら、何かに紛れて処分してしまった可能性もある、申し訳ないとも言っていました。
家族としては管理が完璧にできるわけではない父に持たせているので、紛失などについてはあっても仕方ないと思っています。
ただ本当に父の置き忘れでなかった場合、どこへ行ってしまったのだろう・・・という単純な気持ち悪さがあります。
今は新しい携帯で家族と連絡が取れ、本人が安心しきっているので、もうこの話題は父には出さないようにしています。
不満や不安、気持ち悪さといったものが父の心に再び湧き上がってくるのは、父のメンタル面にとっていいことではありませんから。
今日も妹たちが面会に行ってくれています。
先ほど父に電話したら2人の声が聞こえてきましたし、父は冗談も出るほどご機嫌。
父が健康に安全に、そして機嫌よく暮らしてくれていることが、家族にとって一番の願いです。
今回のことが物盗られ妄想であったとしても、そうでなかったとしても、父にとって何が一番大事なことかを考えながら、姉妹で対応していきたいと思っています。
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父が高齢者施設で暮らし始めて二度目の春です。
先日は散歩に連れて行ってもらったそうで、満開の桜を見ることができたと喜んでいました。
そんな父の携帯電話が行方不明に。
電話をかけても出ないなぁ・・・と思っていた数日後に、妹のところへ施設から連絡があったそうです。
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携帯電話が見当たらないと施設から連絡が
最初の連絡では、父の携帯が見当たらないので、番号を教えてほしいというものだったそうです。
電話をかけてみて、音で探そうとしてくれたのでしょう。
でも見つからなかったとのこと。
そのころは私がかけても呼び出し音は鳴らず、すぐに留守電に繋がっていたので、おそらく充電が切れてしまっていたのでしょう。
それでは音で探すことはできませんね。
その後、「誰かが意地悪して盗っていった」と本人が思い込んでいるようだ、という連絡が施設長さんからあったそうです。
それを聞いたとき、「物盗られ妄想が始まったのか・・・」と思いました。
認知症ではよくある症状ですからね。
認知症の物盗られ妄想
物盗られ妄想でよく聞くのは、通帳や財布がなくなった、誰かに盗られたというものです。
置き忘れたり、大事なものだからとしまい込んだのに、本人はそれを忘れてしまって「ない=盗まれた」となるそうです。
記憶障害に起因するものです。
たいていはよく探すと思わぬところから出てくるものですが、今回はそうでもなさそうで。
また父の場合、スタッフの方々も家族も、記憶障害はそれほど強くないと認識しています。
そして入浴時と就寝時以外は、長いストラップを首からかけて胸ポケットに携帯電話を入れていますから、置き忘れもあまり考えられません。
はてさて、どこへ行ってしまったのか・・・。
携帯電話を探せ!父の居室を探索
施設の居室は個室ですが、そんなに広いものではありません。
備え付けのクローゼットがあるほか、ローチェストを置いている程度。
しまい込む場所はそう多くはありません。
施設のスタッフはさりげなく居室内を探してくれたそうです。
さすがにガサゴソ探すわけにはいかないでしょうから、妹たちが面会に行ったときに部屋中細かな場所まで探したとのこと。
それでも見つからず・・・。
携帯電話の機種変更を
携帯電話は父にとって家族と繋がる大事なツール。
ましてこのコロナ禍で面会ができなかったときには、家族と話せる唯一の方法でしたから、ないと不安になるようです。
そこで経済的な問題には目をつぶり、機種変更をすることにしました。
スマホではなく高齢者向けの「かんたん携帯」なので、それほど高くはないかと。
それでも3万円ちょっとかかりましたが。
新しい携帯電話を父に
携帯電話が行方不明になってから1週間ほど経ったころ、私が面会に行き新しい携帯を渡してきました。
そのときも「誰かが持って行っちゃったんだよ」と不満そうに言ってはいましたが、大騒ぎするわけでもなく。
でも買い替えた費用のことは気にしていました。
施設長さんにも会いました。
スタッフの方々がそれぞれの視点で探してくれたそうですが(気がつく点がそれぞれ異なるので)、どこにもなかったとのこと。
ほかの入居者の方々の部屋も、さりげなくチェックしてくれたそうです。
もしかしたら、何かに紛れて処分してしまった可能性もある、申し訳ないとも言っていました。
家族としては管理が完璧にできるわけではない父に持たせているので、紛失などについてはあっても仕方ないと思っています。
ただ本当に父の置き忘れでなかった場合、どこへ行ってしまったのだろう・・・という単純な気持ち悪さがあります。
おわりに
今は新しい携帯で家族と連絡が取れ、本人が安心しきっているので、もうこの話題は父には出さないようにしています。
不満や不安、気持ち悪さといったものが父の心に再び湧き上がってくるのは、父のメンタル面にとっていいことではありませんから。
今日も妹たちが面会に行ってくれています。
先ほど父に電話したら2人の声が聞こえてきましたし、父は冗談も出るほどご機嫌。
父が健康に安全に、そして機嫌よく暮らしてくれていることが、家族にとって一番の願いです。
今回のことが物盗られ妄想であったとしても、そうでなかったとしても、父にとって何が一番大事なことかを考えながら、姉妹で対応していきたいと思っています。
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